年中行事
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行事について
年中行事のいわれや豆知識など
年中行事のいわれや豆知識など
- 大般若祈祷
『大般若波羅蜜多経』(だいはんにゃはらみったきょう)とは、唐代の玄奘三蔵が大乗仏教の基礎的教義が書かれている長短様々な「般若経典」を集大成した経典。通称は『大般若経』(だいはんにゃきょう)で、『般若経』(はんにゃぎょう)と略称することもある。全16部(会)600巻に及ぶ膨大な経典群である。
現在日本においては、この600余巻の教典を読経する大般若会が禅宗などにおいて盛んに行われています。
但しこの膨大な教典を完全に読誦することは過去に数例の記録があるのみで、現在は転読と呼ばれる、教典をパラパラとめくっては、般若心経末尾の『転読大般若経中唱文』などを読誦して1巻を読誦したことにする儀典で行われることが多数です。 - 永代祠堂法要
永代祠堂(一般信徒の位牌を納め、永代供養する場)にて司る法要です。
また、陽春院では、個別永代供養墓ならびに萬霊供養塔(合祀永代供養)にて在来仏教であれば宗旨を問わず納骨を受け付けています。 - 大施食会
仏教の世界には六道といわれる「地獄(じごく)」「餓鬼(がき)」「畜生(ちくしょう)」「修羅(しゅら)」「人間(にんげん)」「天上(てんじょう)」の六つの世界があります。
この六道の1つである餓鬼道(がきどう)に堕ちて苦しんでいる無縁仏様を供養する法要が施食会です。多くのお寺では、百カ日法要や、ご先祖さまの霊を供養するお盆に行なわれますが、お彼岸や年回法要などにも行なわれます。
曹洞宗をはじめとする禅宗では、「生飯(さば)」という施食作法があり、これは食事のときに七粒ほどの米粒を供養するもので、これにより供養されない亡者(もうじゃ)や、生前に犯した罪によって飢え苦しむ餓鬼道に堕ちた仏様に施す作法です。
施食会にて読まれるお経は「甘露門」。
全体は「奉請(ぶしょう)」「発願(ほつがん)」「施食(せじき)」「見仏(けんぶつ)」「発心(ほっしん)」「回向(えこう)」の組み立てになっています。そのなかに、真言(陀羅尼「発菩提心真言」「大宝楼閣善住秘密根本陀羅尼」などが加えられ、施食会をより厳(おごそ)かなものにしていったと考えられます。 - 除夜の鐘
除夜の鐘はもとは禅宗寺院の行事だったが、昭和初期のラジオ中継を通して日本全国に広まりました。
除夜の鐘は多くの寺で108回撞かれる。この「108」という数の由来については、諸説あるが格別にどれが正しいとは言えません。一般的には、 人間の煩悩の数とする説に重きを置く。眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類、この18類それぞれに浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36類を前世・今世・来世の3世に配当して108となり、人間の煩悩の数を表します。
(浄土真宗の寺院でも除夜の鐘を撞く寺院がありますが、真宗大谷派本山の東本願寺では「親鸞聖人の教えでは、煩悩を払うという考え方はしない」として除夜の鐘は実施していません。また、本願寺派本山の西本願寺でも、鐘は法要前や平和を祈るために鳴らすものとしており除夜の鐘は実施していません。)